ちあきなおみ 芸名の由来は

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ちあきなおみ 芸名の由来は

瀬川三恵子が歌手として世に出ることが決まった1969年、作曲家鈴木淳も満足の曲も完成し、プロダクション、コロンビアも発売前のプロモートを始めておりました。
どこに行ってもすごい新人だと言う確かな手ごたえを実感していた関係者たちは、彼女の芸名を決めなくては、という議論に移っておりました。
マネージャーの吉田が「フジテレビのプロデューサーがとっても乗ってくれています」と言う報告に続けて、「彼女の芸名はそのフジテレビの千秋与四夫(せんしゅうよしおプロデューサー)さんの”千秋”を頂戴しましょう」との提案。
皆、首を傾げて「せんしゅうですか?」と怪訝そうな顔をします。
「いや、他局のことも考えて、平仮名で”ちあき”にしては」
との長時間の議論の末、よしとなりました。
が、「瀬川ちあき」なのか「ちあき三恵子」なのか、またまた皆が疑問に思って腕組みをしたのをみて、吉田マネージャーは言いました。
「坂本龍馬の親戚の”滝ナオミ”にあやかり、その名前を頂戴して『ちあきなおみ』にしたい」と、自ら尊敬する坂本龍馬担ぎ出し、全部平仮名で行きましょうと提案したのです。
返す異論もなくこれで行くことに相成りました。

「瀬川三恵子」から『ちあきなおみ』が誕生した瞬間でした。

 

0002.ちあきなおみ 芸名2

先に決定してたデビュー曲『雨に濡れた慕情』を歌う『ちあきなおみ』のプロモーションが始まります。
絶大なる前評判と、思いっきり肩入れしてくれたフジテレビを味方につけ、今度はレコードのジャケット写真の選定に入ります。
「ジャケット写真」は新人歌手にとって名刺以上のもの。
その写真だけで、歌手の魅力と楽曲のイメージを伝えなくてはなりません。
さて、『ちあきなおみ』をどう見せるか。
スタッフ、関係者の間では、「ミニスカートでショートカット」で行こうと方向性が決まりましたが、すんなりいったわけではありません。
長い髪を切り落とすことには無言ですがかなり抵抗したと言われています。
このころから、自分の意志と、周囲の期待のギャップに苛まれていたのでございましょう。
その証拠に、ちあきなおみの歌手人生の中でこのジャケット写真の髪型が一番ショートです。
様々な思いを乗せながら、歌手『ちあきなおみ』は船出をしたのでした。

0002.ちあきなおみ芸名

 特集:ちあきなおみをもう一度

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