ちあきなおみ 霧笛

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ちあきなおみ 霧笛 新たなる感性

ちあきなおみは日本レコード大賞受賞後、ある番組でこんなことを言っています。

「受賞後、この後にどういうモノを歌おうかと思っているときに、アマリア・ロドリゲスさんの1枚のレコードに出合い、日本の歌と似ているなぁと言う印象を持ちました。」

アマリア・ロドリゲスはポルトガルのファド歌手、女優でございます。
18歳の時に一流のナイトクラブ「ファドの家(Casa do Fado)」に出演し反響を呼んだ後、
これをを登竜門に、ミュージカルの分野でも成功を収めて、ファド歌手として認められるようになりました。

彼女の代表曲に『難船』と言う曲があります。
ヨーロッパ大陸の西の果て、ロカ岬から眺める大西洋に沈む夕日。
そんな情景の中に流れるような曲でございます。

ちあきなおみはアマリア・ロドリゲスと直接会うチャンスを機会に、もっとファドを知りたいと思うようになりました。
実際に、リスボン、ポルトガルを訪れ、現地のいろいろな場所を訪ね、いろいろな人と出会いました。

体に汗して働く人、海でご主人を亡くされた人、貧しさに負けずたくましく生きる人・・・

言葉はわからなくても、身振り、手振りで実感し、これを歌ったのが「ファド」なんだ、と感じ取りました。
ポルトガルのファドと日本の歌が重なって見えた瞬間です。

その後、この曲を『霧笛』と言うタイトルで発表しました。

人の心を歌で表現するのは、ポルトガルも日本も同じなんだと。
様々な人の気持ちを素直に歌い、人々に共感を与える歌手でありたい。
そう彼女は思っておりました。

特集:ちあきなおみをもう一度

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