パナマハット 愛用するために

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パナマハット 愛用するために

パナマハットってご存知ですか?
もちろんご存知の方が多いことと思います。

が、パナマハットを愛用して被っている方はいらっしゃいますか?

・・・・

意外となかなかいらっしゃらないようです。

今、夏のアイテムとして流行の兆しを見せていますが、これひとつで中年親父がダンディに変身してしまいます。
いろいろなメーカーやショップで気軽に買い求めることができますが。
っと、その前に少しパナマハットの知識を入れておきましょう。

【パナマハットの歴史】

パナマハットは「パナマ」と名前が付いていますが、実はパナマの近隣国のエクアドルが起源の帽子です。

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パナマハットの歴史は遥か数世紀前までに遡り、赤道直下、日差しのきつい地に住むエクアドルの人々が被っていたのが始まりと言われています。
天然草で作られた盛夏用の帽子として丹を発し、やがて16世紀に入ると、スペイン人が現在のエクアドルに上陸し、スペインの支配下になりました。
そのころに現地のこの帽子とスペイン文化が融合し、現在の形のパナマハットに進化してきました。

赤道の痛い様な日差しを避けるために、スペインからに入植者たちの間でパナマハットは愛用されて需要が伸び、大規模生産が行われるようになりました。
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パナマハット(パナマ帽とも言います)は、パナマ原産ではないのになぜ「パナマ」の名がついたのでしょうか?
1914年パナマ運河が開通したことはご存知かもしてませんが、このパナマ運河を建設中、日々酷暑に見舞われる過酷な労働環境から身を守るために、現地の労働者の方々が着用したエクアドル製の帽子がパナマハットと呼ばれるようになったのですね。
現在の建設現場では、安全のためにヘルメットを着用することが義務付けられていますが、綴じの現地の現場では、暑さから身を守ることのほうが安全対策だったのでございましょう。

さて、もうひとつエピソードがあります。
1906年に時のアメリカの大統領ルーズベルトがパナマを訪れた時に、このパナマハットを痛く気に入り、自ら購入して被っていたと。
そして1914年パナマ運河に訪問した際ルーズベルト大統領がパナマハットを着用していたことが、世に知れ渡り、世界中で愛用されるアイテムになっていったと言うことです。

【パナマハットの原料】

パナマットは南米エクアドル産のトキヤ草という天然草を用いて作られます。
このトキヤ草を使って作られたパナマハットは「本パナマ」と呼ばれ、他の草を用いた「なんちゃってパナマハット」とは区別されます。
トキヤ草はエクアドルでも標高800mほどの高地で栽培され、2年半から3年で成長し、季節に関係なく収穫できます。
トキヤ草の内側の柔らかい部分のみを裂いて束にし、大きな鍋で茹でられたのち、つるされて感想を待ちます。
この工程は全部手作業・天然乾燥で行われます。

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【パナマハットの編み込み】

トキヤ草を緒乾燥したのち、編み込みが行われます。
原料を裂くのが手作業のため、素材として均等でないために機械で編むことができません。
つまりこの編み込みの工程も職人の手作業で行われます。
実はこの工程でパナマハットのグレードが分かれていくのです。
細い原料素材を使用すると、編み込む本数が多くなり、密度も耐久性も、しなやかさもグレードが高くなります。
また、グレードの高いパナマハットは細いトキヤ草を細かく均一に編み込むために、より高い技術を持った熟練の職人でなくてはできません。
熟練工が何か月もの時間をかけて作られたパナマハットは、布や皮の様になめらかで美しいものになります。

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【パナマハットの漬け込み・成形】

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編み上げられたパナマハットは、またまた大きな鍋で茹でられ、脱色や染色が施されます。
ちなみにホワイトのパナマハットのための脱色は硫黄の溶液で数日かけて行われます。
脱色・染色の後、天日干しをして、最終工程の成形が行われます。
型にはめ、これまた手作業で形を成形していきます。
そして最後にベルトを掛けて完成します。

【パナマハットの本場】

加工されたパナマ草を加工する生産拠点は、「モンテクリスティ」「クエンカ」といった町が有名です。
この街で生産されたパマナハットこそ、本場の本物のパナマハットと言っていいでしょう。

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せっかく被ってみるのですから、年相応のクオリティは欲しいですよね。
まずは2~3万円前後のモノを購入してみるといいでしょう。
おススメのパナマハットはこちらにあります。

高級パナマハット『Homero Ortega(オメロ オルテガ)』



世界最高品位のパナマハット『Borsalino(ボルサリーノ)』


さぁ、この夏、いや春先から被るのもお洒落ですね。
ジャパニーズダンディを気取ってみみてはいかがでしょうか?

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