ベストセラー作家 百田尚樹氏が絶賛 時代小説「本所おけら長屋」

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ベストセラー作家 百田尚樹氏が絶賛 時代小説「本所おけら長屋」

本所おけら長屋
如何にも江戸の下町の匂いがするタイトルです。
著者は畠山健二氏。描くのは江戸の長屋の人情話しです。
と言ってしまえばそれまでですが少し掘り下げてみましょう。
何せ直木賞の有力候補の作家ですから。まぁ、ご自身の弁ですが。
いえいえ、実はこの本所おけら長屋、出版はシリーズ4作目、累計10万部を超える、本物の文学作品なのでございます。

あの百田尚樹氏が「この小説には、やられた! 」と太鼓判を押すからには期待十分なシロモノです。
実は畠山健二氏、百田尚樹氏とは深い関係がございました。
彼がまだ大学生の頃、テレビ朝日系列で全国放送されていた「ラブアタック」というバラエティ番組に「みじめアタッカー」として百田氏と共に出演者の常連でした。
それ以来の付き合いが脈々と続いているわけでございます。
大学卒業とともに就職後、畠山健二氏は仕事をする傍ら副業として漫才の台本を書き始めます。
やはり才能があったのでしょう。1986年、台本・演出を担当した漫才が「第34回NHK漫才コンクール最優秀賞」を受賞したのです。
以来、多くの芸人達に演芸台本を提供し、その世界とは固い繋がりがあったのでした。
彼の周りにはたくさんのお笑い関係者、落語関係者が常に取り巻いています。

著書には「下町のオキテ」「お笑い裏グルメ帳」「落語歳時記」など多数ございますが、どれもこの「本所おけら長屋」に通じる匂いがいたします。
この畠山氏、墨田区本所育ちで下町をこよなく愛する人だというと、今まで書き綴って来たことに合点がいくことでありましょう。
私たち世代が興味を持つ素材を自身の中に秘めている作家。
10万部以上売り上げるのは当然かもしれません。
また、「スプラッシュマンション」という本格長編小説も見逃してはいけません。
彼の多彩さがお分かりになることでしょう。

さて、「本所おけら長屋」ですが
おけら長屋は本所亀沢町にあり、大家の徳兵衛をはじめ、米屋奉公人の八五郎、後家女のお染など、ひと癖もふた癖もある店子が入り乱れて毎日がお祭り騒ぎの騒動を繰り広げます。
特に、落語にでてきそうな八さん熊さんならぬ、万造・松吉のどたばた喜劇っぷりには思わず笑えます。
小説を読んでいるというよりも演芸場に行って落語の人情話を聞いている感覚に近いでしょう。
ニヤリとした後にホロリとさせる。
うまい運びです。
第1巻を読み終えると思わず次作に手が伸びる秀作。
百田直樹氏が「やられた」と言ったのは本音でありましょう。

この「本所おけら長屋」。
今後もシリーズとして出版していく予定とか。

楽しみな小説を見つけましたね。

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