ポパイ世代のウエストコースト 江ノ電七里ヶ浜駅

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ポパイ世代のウエストコースト

江ノ電七里ヶ浜駅

国道134号線と並行して海沿いを走るこの区間は、約2.9kmの砂浜の七里ヶ浜です。
70年代、ここは日本の若者にとってウェストコーストのようなものでした。
東京オリンピックでヨットブームが起きた時は、海外から仕入れたヨットクラブのTシャツやセーターが、全国から来た若者たちに飛ぶように売れました。
やがてサーファーが増え始め、自転車にボードを積んで海に足しげく通う彼らの関心は「波」だけでした。

0008.江ノ電七里ヶ浜駅2

今も七里が浜と言えばサーフィンのイメージがまず湧いてくるのも、私たちが若かりし頃に刷り込まれた記憶が甦るのでしょう。

1976年に創刊された雑誌「ポパイ」は、そんなウェストコースト情報を連れてきてくれました。
クルマはワーゲンのビートル、波待ちするときは駐車場でスケートボードに興じる。
当初はスケボーは「ロードサーフィン」と言われていました。
そういえば映画「波の数だけ抱きしめて」に出てくる、別所哲也扮する吉岡卓也の愛車もVWビートルカブリオレでした。

サーフパンツやアロハシャツもしかりです。
「夏少年になろう」とか「ロサンジェルス大好き特集」「やっぱLAは僕たちの教科書だ」なんて特集記事があったりして。

情報をむさぼるように仕入れていっぱしの湘南通になろうとしました。

0008.江ノ電七里ヶ浜駅3

以来幾多の湘南モノにも敏感に反応し、いつもこの浜沿いを走ることに自分のドラマを重ねるように考えていました。

それがこの国道134号線沿いに込められています。

今もこの海岸通りは休日ともなれば大渋滞ですが、それを尻目に江ノ電で追い抜いていく。
気持ちはボーイズでも渋滞はちと苦手になりました。

江ノ電でゆっくりと爽快に駆け抜けたいものです。

0008.江ノ電七里ヶ浜駅4

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