伊東四朗 テレビやドラマに引っ張りだこ

スポンサーリンク

伊東四朗 テレビやドラマに引っ張りだこ

井原高忠さんのおかげで『九ちゃん!』で花咲いて、トリオブームが去ってもてんぷくトリオが残ることができたと言ってもいいと思うわ。
なんせ、映画界の巨匠、市川崑監督は「てんぷくトリオの中の一番痩せている人、あの人演技に開眼したらしくて、身体とセリフのタイミングがいいね」って、新聞に書いてくれてた。
コントを演っていた新人を大監督がちゃんと見ていてくれる。
それだけじゃないのよ。『九ちゃん!』でのコントを見て、NHKの人が大河ドラマ『天と地と』に四朗ちゃんをキャスティングしたんだって。
前からテレビんは出ていたけど、大河ドラマは別格よね。

これもね、配役会議では四朗ちゃんの出演にその人を除いて全員が反対したらしいの。
そしたらその人、演出の岡崎さんていうんだけど、余計に四朗ちゃんを出したくなったって。
変わった人がいたもんだって。

伊東四朗83

それからいーっぱいテレビに出てるけど、不思議なことに強烈なインパクトは意外とね、あまりないのよ。
本人の感覚として、喜劇やっているのも、コントやっているのも、シリアスなドラマやっているのもぜーんぶ同じなんですって。
そんな「伊東四朗」を周りの人が見て、キャスティングするんでしょうね。
そういえば『永遠の0』の完成披露記者会見で、向井理君が四朗ちゃんと初共演した感想を言ってたわ。

「役柄が濃くても薄くてももダメな難しいところで、主張しすぎてもダメ影が薄くてもダメと言う、とても狭いストライクゾーンを的確にやることに経験の差を感じました」って。

ココよね!

テレビにはいくつ出たかしら・・・
大河だってほかにもあるのよ。『春日局』『北条時宗』『平清盛』でしょ。
あとは民法でも『時間ですよ』『ムー一族』『十津川警部シリーズ』『はいすくーる落書』『ダブルキッチン』・・・
バラエティ番組だっていっぱいあるわよ。『伊東家の食卓』『ザ・チャンス』『脳内エステIQサプリ』
数えきれないわね。

伊東四朗69

テレビ放送が始まったころ、四朗ちゃん、高校生ぐらいだったのね。
やっぱり街頭テレビで育ったって言ってたわ。

テレビの喜劇はね、スタジオで撮ると難しいのよ。
見る人がそこにいないんで、お客さんの反応がわからないから。
舞台だとお客さんの反応がダイレクトに返って来るからね。
喜劇の場合は、途中、途中で笑いの布石を打つことが多いの。で、お客さんがそれをどう受け取っているかを見て、次の演技に移るんだって。

舞台の「間」は役者が作るんじゃない、お客さんが作るんだって、四朗ちゃんいいこと言うわよね。
お客がセリフを聞いて、理解して、飲み込んだ後に次のセリフを言う。そりゃぁコンマ何秒の世界だけど、そのタイミング次第で、ウケもしたりスベリもしたり。
毎回違うお客さんが来ているわけだから、一時も気が抜けないのよ。
舞台出身ならではの言葉よね。
「喜劇ん中には芝居の大切なことが全部詰まっている。これから役者をやる人は舞台喜劇をやったほうがいい」って。
でもテレビの影響力の大きさは十分わかっていたと思う。

『お笑いオンステージ』や『コメディーお江戸でござる』は公開収録だったのね。
喜劇役者に相応しい舞台だったんでしょうね。

歌手の人達の憧れが『紅白歌合戦』だとしたら、喜劇人の憧れは『夢であいましょう』だって。
四朗ちゃん、喜劇人の夢だった『夢であいましょう』は夢で終わったけど、同じNHKの『お笑いオンステージ』や『コメディーお江戸でござる』に出ることができたことは、本人も後に懐古するように言っているけど、かなりうれしかったみたい。
いいんじゃないの、夢が叶ったって言っても。

特集:伊東四朗劇場

スポンサーリンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

スポンサーリンク

スポンサーリンク

ページ上部へ戻る