宇宙規模にファンタジックなメッセージを描いた モーリス・ホワイト率いるアースウインド&ファイアー

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宇宙規模にファンタジックなメッセージを描いた
モーリス・ホワイト率いる
アースウインド&ファイアー

Earth, Wind & Fire

 1969年、シカゴを拠点に活躍していたソングライター兼プロデューサーのモーリス・ホワイトが、リーダーとして結成しました。
 音楽好きの医者の父に買ってもらったドラムセットが活動のきっかけで、14歳から音楽活動を開始したという、まことにお坊ちゃまなスタートではありました。
 シルキーなファルセットボイスの持ち主である、フィリップ・ベイリーとの2枚看板が売りでしたね。 ファンクの二大潮流のひとつでもあります。

 自分たちのルーツとなるアフリカへの回帰、あるいは人種を超えた全人類的な普遍の愛のメッセージを壮大なスケールで、のびやかに歌い上げているのが特徴です。

 その音楽の意志には理想に満ち溢れ、ファンク、ソウルのみならずジャズやラテン・ミュージック、ブルース、ゴスペル、さらにはアフリカで使われるカリンバという親指ピアノなども使用し、アフリカン・ミュージックの要素までをもスマートにブレンドして、様々な音楽を吸収再構築し、生命力溢れるモノになっております。

 このサウンドは黒人ばかりでなく白人層にも受け入れられ、ディスコ・ミュージックの先駆け的なメジャーヒットを量産していくことにつながっていきます。
 当然彼らは黒人のみならず多分に白人をも意識し、広く外へ向かったメッセージを発信していった結果でございます。

 また、彼らのメッセージはそのサウンドだけでなく、グループ名(地球、風&火)からも想像がつくように、社会へのメッセージや人類愛をテーマに、古代エジプト王国の遺跡や、普遍的な愛の象徴としてのファンタジックに描いたレコード・ジャケットや、ショー的な要素を大幅に加えたピラミッドや派手な民族衣装などと、華やかなライブのステージ構成などビジュアル的な側面からも強烈にアピールし70年代の一時期を築きました。
 日本的に言えば、風林火山でしょうか?

彼らのナンバーをどうぞ!

「セプテンバー」

原題 September

米ビルボード ソウル部門首位。
ポップス部門8位。
日本でアースウインド&ファイアーの人気曲投票をやったら間違いなくベスト3には入るでしょう。
70年代のディスコを肌で体感したわれわれ世代にとっては、この曲が流れると自然に身体が反応します。

曲の出だしで
「Do you remember?」
と問いかけられているようですし
「Ba de ya,Ba de ya」は
「Party on」
に聞こえます。

「シング・ア・ソング」

原題 Sing A Song

ゴキゲンなヒットナンバー。

 なぜゴキゲンかというと歌詞の内容が、『すごく落ち込んでいるとき歌を歌おう!そしたら元気になれるよ』そんな励まして元気にしてくれる曲なんですね。
 EW&Fのノリがよく楽しい曲の代表の一つです。 このリズムが体を揺らしてくれます。

「ブギー・ワンダー・ランド」

原題 Boogie Wonderland

 米ビルボード ソウル部門2位。
ポップス部門6位。
 まだ踊りを覚えているという向きもいらっしゃるのでは。
ダンスは若い人達のものと思ったまま、50代、60代を迎えた我等が世代。
 おぼろげながら通っていたディスコを思い出します。

「宇宙のファンタジー」

原題 Fantasy

 米ビルボード ソウル部門12位。
ポップス部門32位。
 この曲はアメリカよりも日本でヒットしたとも言われています。
その所以は日本人好みの美しいメロディにあります。
 原題のFantasyに「宇宙の」という枕詞をつけて邦題にするところは、やはり長岡秀星の気分でありましょう。

「レッツ・グルーブ」

原題 Let’s Groove

 米ビルボード ソウル部門首位(8週間)。
ポップス部門3位。
EW&F 
 彼らは詳しい説明も不要なくらい日本でも有名なファンク・バンドですが、中でも文句なく1、2を争うナンバーですね。
お約束ディスコ・クラシックとして高い人気を誇る曲でございます。

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