武家屋敷からお姫様が顔を出しそうな角館の桜

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武家屋敷からお姫様が顔を出しそうな
角館の桜

「花見」
特に春の桜を見ることを指します。
花見とは花を見ることでしょうか?
おそらく「花がある風景」を愛でること。
そこにそこはかとない情緒を見出すのが、日本人なのでありましょう。

ここ秋田県の角館の「花見」は、まさに「花がある風景」です。
武家屋敷通りに降り注ぐように垂れ下がった満開の枝垂桜。
町中が薄紅色に染まる、北国にようやく来た春の便りです。

武家屋敷通りとは、仙北市角館伝統的建造物保存地区のことで、江戸時代の初めに芦名氏によって実施された都市計画で、構築されのちには佐竹北家の城下町となります。
旧武家町の真ん中にあり、上・中級武士の武家屋敷跡です。
町の通り沿いには板塀が連なり、枝垂桜やモミの木が配され東寺の屋敷割や構えなど武家町の風景を残した町です。
青柳家、岩橋家など県の文化財に指定されている家屋が多く中の庭園も見ごたえがあります。

そんな角館の城下町「武家屋敷通り」を、最高の「風景」に引き立てるのがこの枝垂桜でございましょう。
今から350年前、この町に京都から迎え入れられたお姫様がおりました。
その嫁入り道具の中に3本の枝垂桜の苗木がございました。
お姫様が京を偲んでその苗木を植えたのが始まりといわれています。
「みちのくの小京都」と呼ばれる背景にはこんな歴史があったのですね。
黒の板塀と薄紅の花びら。
通りを歩けば、お姫様やお武家様が出てくるようにも思えます。

歴史ある街並みを「愛でる」にはこの季節が一番なのかもしれません。

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