熊澤酒造 モキチ ブルストカフェ MOKICHI WURST CAFE

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熊澤酒造 モキチ ブルストカフェ MOKICHI WURST CAFE

湘南に残された最後の蔵元で舌鼓

湘南ビール

こちらのほうが知る人は多いかも知れません。
ひところ前の地ビールブームの時にヒットした銘柄のひとつでございます。
蔵元は、「熊澤酒造」
実は日本酒の蔵元なのです。

神奈川県茅ケ崎市の北部の住宅街の一角。
こんもりと茂った森がございます。
その中に、イタリアンレストランを始め、カフェ、ギャラリーショップ、和食蔵元料理が点在します。
休日となれば家族連れやカップルで賑わい、ランチ時には行列をなすほどの繁盛ぶり。
このしゃれた空間が創業140年余り、湘南に残された唯一の蔵元だとは、言われなければ気が付くこともありません。

0012.熊澤酒造MOKICHI CAFE2

これほどの賑わいを見せ、今や全国区となった老舗の酒造ですが、一時は廃業の危機にさらされた時期がありました。
そんな空気を跳ね飛ばしたのが、8代目蔵元の熊澤茂吉氏です。
本家の跡取りでありましたが、家業を継ぐ気など全くなく、大学を卒業してアメリカに渡ったころ、親から後継者がいないので廃業を考えていると言われたそうです。

0012.熊澤酒造MOKICHI CAFE10
またそのころ、現地で日本酒を扱う人に言われたひとことが、熊澤氏の人生の舵を大きく切ることになります。
「衰退産業の造り酒屋に将来性はない」
明治5年創業の蔵元の意地があったのでございましょう。カチンときて思わず動いたのです。
「新しいコトを通じて伝統を伝えて行く」
社是は「よっぱらいは日本を豊かにする。」
いいですねぇ!
こんな会社、こんな社長だからこそ成しえた復活劇。
酒を造って売るのではなく、蔵元が地域文化の象徴となり、地域経済を牽引していく。
これぞ「地方創生」の真髄ではないでしょうか?

だからこその賑わいがあるのです。

蔵元に併設されたレストランは3箇所。

0012.熊澤酒造MOKICHI CAFE5

イタリアンの MOKICHI TORATTORIA(モキチトラットリア)

ランチに行ってみたい MOKICHI WURST CAFE(モキチブルストカフェ)

湘南の地で極上のハレの日を味わいたい 蔵元料理 天青(てんせい)

どの店も選ぶのに困るほどの魅力があり、迷うところですが、本日はランチタイムを堪能すべく、MOKICHI WURST CAFEにお邪魔することにしました。

0012.熊澤酒造MOKICHI CAFE3

建物は、東北地方の古民家(築200年)を移築してつくりあげた空間。
食事は2Fでいただきますが、ライブラリー付の客席があり、様々な用途でご利用できます。

「Harvest」

収穫を意味する言葉をコンセプトに、地元で獲れたものを基本に、素材本来の旨さを引き出すことにこだわっています。
本日のオーダーは2品。

0012.熊澤酒造MOKICHI CAFE6

まずは、「豚肉のやわらか煮と夏野菜の冷製コンソメジュレをセットで。¥1,280。

0012.熊澤酒造MOKICHI CAFE7

もうひとつは、夏野菜のオーブン焼きをこれまたセットで。¥1,280。

豚肉のやわらか煮は、ごいつのアイスバインのような味わいに、湘南地方で獲れた、それこそ旬の夏野菜が添えてあります。
やわらか煮の名前通りに、やわらかく、コンソメジュレとのマッチングもグッドです。
意外と知られてないようですが、湘南野菜というブランドは、地元のみならず静かな人気を誇る食材で、特に夏野菜はとても味が良い。
と、言っているうちに、もう一つの夏野菜のオーブン焼きをちと味見します。

んまい!

野菜だけでこんなに旨い。
コンセプトの「Harvest」と言う言葉が頭をよぎります。
下手な食レポなんかより、一度口にしてみればわかるというもの。

そしてふたつの料理には同じデザートが。
さてなんだろうと口にすると・・・
わかった!プリンです。
でもちょっと味が珍しい気がします。
後で入口のところで気が付きましたが、「蔵元プディング」とやらではないでしょうか。

0012.熊澤酒造MOKICHI CAFE9
恐らく酒を造る工程で出来た「何か」を材料としてるはず。
ま、掛け値なしに美味しいですね。
「和のプリン」
そんな感じです。

コーヒーも何気なく飲んでみましたが、久しぶりに美味しいコーヒーをいただいた感じです。

十分満足のいくランチとなりましたが、腹ごなしに併設されているギャラリー「Okeba」を眺め、帰りに持ち帰りのパンを購入するため、MOKICHI Baker & Sweets(モキチ ベーカーアンドスイーツ)の立ち寄ります。

0012.熊澤酒造MOKICHI CAFE13
こちらはMOKICHI WURST CAFE(モキチブルストカフェ)に続いた空間にあり、以前はこちらが食事するスペースでした。
リニューアルに次ぐリニューアルで今の形になったとか。
常に進化しているのでしょう。
ビールの製造工程でロス分として出る、栄養価の豊富なビール酵母を活かせないか、と言う思いで作られた極上のパンです。
先ほどオーダーしたメニューにもいくつかこちらのパンが添えてあります。
思わず4種類ほど購入しました。

元はと言えば蔵元です。
当然日本酒も、湘南ビールも販売しております。
熊澤酒造渾身の酒「天青」はコアなファンも多く、通常の酒店では手に入らないために、わざわざ遠くからこちらまで来て買い求めていくお客さんも多いとか。

0012.熊澤酒造MOKICHI CAFE11
銀座の有名割烹店でも女将の気の向いたときには、隠し酒として常連のお客さんにだけ振舞うことがあるそうです。
今日は、お世話になっている方に「雨過天青」をお送りました。
極上の純米大吟醸でございます。

0012.熊澤酒造MOKICHI CAFE12

やはり自分が美味しいと思うものは、人にも勧めたくなりますね。

大満足のランチタイムを過ごし、気分良く帰宅。
あとは仕入れたパンが楽しみです。

【店舗メモ】
店 名:熊澤酒造 MOKICHI WURST CAFE(モキチブルストカフェ)
所在地:〒253-0082 神奈川県茅ヶ崎市香川7-10-7
営 業:10:00~17:30
定休日:第3火曜日(8月・12月除く)
TEL&FAX:0467-50-0202
公式HP:http://www.kumazawa.jp/mokichi/

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