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ちあきなおみ 紅とんぼ 歌詞
- 2016/4/19
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ちあきなおみ 紅とんぼ ちあきなおみ劇場
この曲を語る前に、ちあきなおみの別な一面を見てみましょう。
『雨に濡れた慕情』で歌手として世に出たちあきなおみですが、多くの映画やテレビドラマにも出演しています。
ドラマでは主役もこなし、多才さを見せました。舞台も踏んでおります。
1989年にはミュージカル『LADY DAY』に主演し、ジャズ・シンガーのビリー・ホリディ役を演じました。
ほとんどひとり芝居で進行するストーリーのなかでの歌と演技は好評で、翌年も再演されました。
また、更にその翌年にも舞台『ソングデイズ』で主演を務めています。
バラエティでもその魅力を発揮しました。
「八時だよ、全員集合」でドリフターズと見せたちょっとした寸劇、歌手とは思えない「笑い」を取りました。
これらのキャリアは、彼女の演技を見せるだけではなく、彼女自身の表現力を高める役割をも果たしたのでございます。
紅とんぼ
作詞:吉田旺
作曲:船村徹
空にしてって 酒も肴も
今日でお終い 店仕舞
五年ありがとう 楽しかったわ
いろいろお世話になりました
しんみりしないでよ ケンさん
新宿駅裏 紅とんぼ
想いだしてね 時々は
いいのいいから ツケは帳消し
みつぐ相手も いないもの
だけどみなさん 飽きもしないで
よくよく通ってくれました
唄ってよ騒いでよ しんちゃん
新宿駅裏 紅とんぼ
想いだしてね 時々は
だからほんとよ 故里へ帰るの
誰も貰っちゃ くれないし
みんなありがとう うれしかったわ
あふれてきちゃった想い出が
笑ってよ涕(な)かないで チーちゃん
新宿駅裏 紅とんぼ
想いだしてね 時々は
これは歌の域には留まりません。
この曲の作曲者、船村徹があるテレビ番組で評しておりました。
「ちあきなおみは、おたまじゃくしの裏を歌えるということ。おたまじゃくしをなぞっていく歌い方は誰でもやりますが、文章で言うと行間を読むというか、それが我々の世界ではおたまじゃくしの裏側を歌い、弾くということです。それが出来る人だなと思った。“紅とんぼ”の場合でも、そうじゃないとあの曲は無理ですよね。それをピシッとやってくれた」
うーん。名言ですね。
なるほど、裏町の安酒場を店じまいして故郷に帰る女の切なさを訴求しています。
目をつぶると情景が浮かびますね。
ちなみに歌詞の中で話しかける相手の名前「ケンさん」は高倉健だとか。
ちあきなおみが彼のファンで、高倉健もまた彼女のファンだとも言われています。
特集:ちあきなおみをもう一度
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