レストランでのワインの選び方・頼み方
- 2016/7/6
- ワインの教科書
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レストランでのワインの選び方・頼み方
『ワインの選び方』
せっかくの高級レストラン。あるいはそうでなくても、たまにはワインを楽しみながら食事をしてみたいモノ。
しかしどのように選んだらいいのか、どのように頼んだらいいのか、これがわからないことにはちょっと身構えてしまいます。
世の中のワインは膨大に種類がありますし、お店毎に置いているワインが違います。
そんな中から今日の料理にベストチョイスのワインを頼むなんて、相当のワイン好きでもなければ名前・味わいを語れる人は少ないでしょう。
でも大丈夫。ワインリストを見てわからなくても、どれを選んでいいかわからなくても恥ずかしがることはありません。
■ソムリエを身近に
そんな時のために「ソムリエ」がいるのです。
ソムリエとは、ワインを初め、レストランの飲み物全般を管理・サービスする人です。
気後れしなくても、困っているあなたのために、ソムリエはいると思ってくださいね。
そこで大切なのは、ワインに対するあなたの「希望」を伝えることです。
あなたが特別に欲しいワインがなければ、注文した料理に合うワインをソムリエに選んでもらいましょう。
お任せでもいいのですが、ココはひとつ多少の好みを言って見ましょう。
■キーワードは4つの単語
白ワインであれば、味の表現は、「甘口」「辛口」です。
赤ワインの場合なら、味の表現は、「軽め」「重め」ですね。
「甘口」ワインは、どちらかと言うと、ジュースの様に飲みやすい感じでしょうか。
また、「辛口」ワインはキリッとした感じです。
「重め」ワインは「渋い」と言うほうがわかりやすいかも知れません。
ココでブドウの品種の特徴を表す「ボディ・スタイル」を簡単に覚えておきましょう。
ボディ・スタイルとは、ワインのコク、旨味、重さ、そして口当たりを現わします。
それぞれに異なるボディ・スタイルを知っておけば、どの料理にはどのワインを合わせられるかがわかってくるというものです。
簡単には次の通りです。
ボディ・スタイル | 白ワイン | 赤ワイン |
ライト | リースリング | ピノ・ノワール |
ミディアム | ソーヴィニョン・ブラン | メルロー |
フル | シャルドネ | カベルネ・ソーヴィニョン |
このぐらい知っていればOKです。
■ソムリエにはヒントを
後は、ソムリエが選びやすいように、あなたからヒントを伝えましょう。
もちろん専門的な言葉でなくても大丈夫です。
先ほどオーダーした料理あうものを、とお願いしてもOK。
あるいは、以前に飲んで好きだったワインを伝えてもいいでしょう。
名前を憶えてなくても、どんな感じの味だったか、ここであなたなりの「キーワード」を思い出してください。
たしかイタリヤのワインだったとか、渋めの赤ワインが美味しかったとか、「華やかな」おか「フルーティーな」とか、なんでもいいのです。
ソムリエはプロです。
最後に「注文したお料理と相性のよさそうなものをお願いします」と一言。
きっとあなたが気に入るような1本を選んでくれます。
とは言え、ソムリエにまかせっきりでは、いざ会計の時にドキッとするような請求書を見ることになりますね。
予算はつきもの。
一番大切なことはしっかりと伝えましょう。
同伴した相手に値段を知られたくないこともしばしばあると思います。
こういう時は、さりげなくワインリストを立てるようにして、希望の値段を指さして、「これと同じようなワインを下さい」と言えばいいのです。
ソムリエはプロ。ちゃんと状況を察してくれますよ。
目安としては、注文したコース料理1名分の代金程度と考えてください。
■同伴者への気配り
最近はワイン好きの方も多く、好みを持っていらっしゃるかもしれません。
女性の間でもワインはブームでもありますし、オーダーを決める前にどんな味が好みか、一言聞いて差し上げましょう。
相手の好みに合うワインを注文できれば、食事も会話も弾みますね。
『テイスティング』
さてワインを選ぶことができました。
次は「テイスティング」です。
レストランでワインを選ぶと、飲む前にホスト・テイスティングをします。
ホスト・テイスティングとは、
1.ラベルやコルクを「見て」注文した通りのワインか
2.「味見」をして、色、香り、味をチェックして変質したワインではないか
を確かめます。
実際の流れとしては、ソムリエがワインのラベルやコルクを注文した人に見せて、グラスにワインを注いでくれます。
特に異常がなければ「結構です」とか「美味しいです」と言う言葉で、了承の意志を伝えます。
では、詳しいテイスティングを説明しましょう。
■ラベルのチェック
ソムリエがワインのボトルを持ち、ラベルを注文者に向けて見せます。
ココには、ワイン名、ヴィンテージ、作り手など記載されており、注文通りか確認します。
この時に、コルクが抜かれていないかも見ておきましょう。
■コルクのチェック
コルクにはそのワインの情報が刻まれています。
ソムリエが抜栓したコルクに刻まれた、ワイン名、ヴィンテージ、またコルクの状態などをチェックします。
■テイスティング
グラスにほんの少量の一口分のワインが、ソムリエによって注がれますので、色、香り、味の順に確認します。
この時(サーブ時)、グラスには手を添えなくてもOKです。
テイスティングは基本的に注文者がしますが、ソムリエに頼んでも大丈夫です。
でも、せっかくですからご自分でテイスティングされることをお勧めします。
ややこしいことがわからない場合には、シンプルに味の確認をすると思えばいいでしょう。
■ちょっと気をきかせて
緊張するテイスティングですが、せっかくですのでスマートに気取ってみましょう。
ラベルやコルクをチェックした後、「高級感がありますね」とか「格式がありますね」など、ラベルのデザインに対する素直な感想を言えれば、ちょっと上級者と言えます。
また、色を見る時に、白ナフキンにかざしてチェックし、「濃い色の赤ワインですね」などの一言から、ソムリエから思わぬワインの物語を聞くことができるかもしれません。
気持ちの余裕がワイン通になる第一歩ですね。
『ワインの知識をお持ち帰り』
緊張しつつも、ワインをオーダーし、料理も堪能しました。
せっかくですから、今日飲んだワインの「キーワード」を持ち帰りましょう。
全部でなくてもいいのです。
例えば、フランスのピノ・ノワールとか、ボルドーのカベルネ・ソーヴィニョンとか、産地+ブドウ品種で覚えるのも一つです。
そこまでわからなければ、チリの赤ワインとか、イタリアの白ワイン、でもいいでしょう。
実際に飲んだ味と結び付けて置けば、次に訪れたときや、他の店に行ったときに役に立つと思います。
みんなココから始まります。
さぁ、さっそくレストランに行って、注文してみましょう。
特集:ワインの教科書
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