伊東四朗 三宅裕司との出会い

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伊東四朗 三宅裕司との出会い

四朗ちゃんが三宅裕司ちゃんと出会ったのは、もう30年以上も前かしら。
1984年からだから、結構長い付き合いになるわね。
『いい加減にします』っていうバラエティ番組。
三宅ちゃんがレギュラーで四朗ちゃんがゲストで呼ばれたの。
その時はお互いに忙しくて、スケジュールが全然合わなくてね。
稽古なしで、いきなりぶっつけ本番。しかも初対面よ。

で、コントをやったんだけど、意外とうまくいってね、
三宅裕司と言えばSET(スーパーエキセントリックシアター)で、結構難しいコントやっていたの。
その時は、『法廷』って言うコントでね、三宅ちゃんは殺人犯の容疑者で、四朗ちゃんは裁判長。
検事と弁護士の言い分を聞くたびに、コロコロ態度を変えるいい加減なヤツ。
手の込んだコントだったけど、一発でOKだったの。
で、次の週もゲストで呼ばれて、その次の週もゲストで呼ばれて、毎週出てる。
ゲストのレギュラーになっちゃった。

それから二人で演ったのは「徹底的にバカバカしいコント」。
いろんな面白いコントやったけど、結構気に入っているのが、喋っているうちに歌になっちゃうっていうコントね。

「カタログは鞄の中にある・・・♪アルプス一万尺 小槍の上で アルペン踊りを さあ踊りましょ ♪・・・」ってなっちゃうの。

もうバカバカしくって、おかしくって。
あの三國連太郎さんが「あれは面白うございますねぇ」ってベタ誉めしていたくらい。
四朗ちゃんと三宅ちゃんの作った最高傑作だって言ってたわ。

三宅ちゃんは突っ込みの名人だっていうらしいわね。
四朗ちゃんももともと突っ込み専門でしょ?だからわかるのね。
普通漫才なんかでも、ボケの人のほうが有名になるし、うまいと思われがちでしょ?突っ込みはあまり面白く見られないわよね。
それが三宅ちゃんの突っ込みは独特で、突っ込みボケっていうのかしら、他に誰も真似できないんですって。

四朗ちゃんが三宅ちゃんと演る時はボケにまわらしてもらえるって喜んでいたわ。
三宅ちゃんももっと喜んで突っ込みを演ってるの。
お互いに安心出来たんでしょうね。
三宅ちゃん、明治大学時代、落研で活躍していたから、落語の「間」がわかっていたんだろうって。
舞台に絶対隙間を作らなかったらしいわ。

あまりにも楽しくて面白かったんで、このまま終わりたくないって。
「今度舞台でもう一度一緒にやろうよ」って四朗ちゃんから三宅ちゃんに言っちゃった。
で、実現したのが『いい加減にしてみました』。
これは全国で毎回満員御礼だったわね。

これが、その後『伊東四朗一座』を旗揚げすることに繋がっていくのよね。
人の出会いなんてわからないものね。

特集:伊東四朗劇場

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