日本酒と和食の相性が良い理由
- 2015/7/3
- 日本酒
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日本酒と和食の相性が良い理由
2013年12月 ユネスコ(国連教育科学文化機関)の
無形文化遺産に「和食」が登録されました。
「和食:日本人の伝統的な食文化」を無形文化遺産に登録申請した際、
和食の特徴として以下の4点を挙げられています。
1. 多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
日本の国土は南北に長く、海、山、里と表情豊かな自然が広がっているため、
各地で地域に根差した多様な食材が用いられている。
また、素材の味わいを活かす調理技術・調理道具が発達している。
2. 栄養バランスに優れた健康的な食生活
一汁三菜(1種類の汁物と3種類の菜からなる日本料理の基本的な膳立て)を
基本とする日本の食事スタイルは理想的な栄養バランスと言われている。
また、「うま味」を上手に使うことによって
動物性油脂の少ない食生活を実現しており、日本人の長寿、
肥満防止に役立っている。
3. 自然の美しさや季節の移ろいの表現
食事の場で、自然の美しさや四季の移ろいを表現することも特徴の一つ。
季節の花や葉などで料理を飾り付けたり、
季節に合った調度品や器を利用したりして、季節感を楽しんでいる。
4. 年中行事との密接な関わり
日本の食文化は、正月などの年中行事と密接に関わって育まれてきた。
自然の恵みである「食」を分け合い、
食の時間をともにすることで、家族や地域の絆を深めてきた。
現代でこそ、和食と聞くと、お膳にのせられた
「なんとか御膳」のようなイメージを持つ方も多いと思いますが、
その昔、日本では夏季の食材保存方法に
塩を加えて発酵させる手法を使用しており、お酒と共に頂く場合は、
「肴(さかな)」と呼ばれ、簡素なおつまみが代表的であったようです。
さて、前フリはこの程度にしておいて、
なぜ?和食と日本酒の相性が良いのか?
日本の食文化は、その昔、肉料理よりも魚料理が主とされてきました。
魚は長期の保存が難しい食材であり、
長持ちさせるために、塩や麹を使って発酵させてきたのが、
日本の食品保存方法の歴史です。
食材を長期保存するための塩漬けは、どうしても味が塩辛くなりますよね?
お米から作られる日本酒は、お米の甘味を閉じ込めているため、
”単純に” 塩辛い食材との相性が良かったと言われています。
また、魚には、ミネラルやカルシウムが多く含まれており、
日本酒は、調味料としても、これらの成分と相性が良いとされています。
魚の臭みを隠す マスキング効果 にも優れていた為、
古くから和食は、日本酒を調味料として使用していた背景もうなずけます。
人は、自然と摂理に沿って工夫をしていく生き物ですね。
料理と共に、発展・進化を遂げてきた日本酒。
日本各地で醸造され、その土地の料理と共に発展を遂げた日本酒。
現在では日本酒も様々な品種が生み出されており、
世界中の料理との相性の幅も広がっています。
まだまだ、日本酒の発展に終わりはなさそうですね。
引用:https://www.youtube.com/
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