オリコンチャートで初のベストテン入り

桜田淳子4枚目の曲

花物語

は、1973年11月に発売されました。
作詞作曲はこれまたゴールデンコンビの、阿久悠　+　中村泰士ですね。
デビュー曲の「天使も夢見る」以来の大御所二人が、前作「わたしの青い鳥」までのアップテンポのアイドル然とした曲とは違い、セリフで始まる「聴かせる曲」となりました。
ガラッと変わった曲調も、オリコン9位まで伸ばし、100位以内の19週チャートインして23.7万枚を記録しました。

デビュー曲の「天使も夢見る」以来、ずっと感じていた彼女の歌い方は、実に忠実に歌詞や発声方法、音程やリズムと言った面で、教えられたとおりに歌っている「表現」で、この曲も漏れることなく生真面目さが出ていました。
中学校で演劇部に所属していたと言われれば、ははぁ～なるほど、と合点がいくものでございます。
ここいら辺が「わざとらしい」というアンチ派もいましたが、当時まだ中学生ですぞ。
彼女なりに懸命に表現しておりました。

花物語

作詞　阿久悠
作曲　中村泰士

この花は私です
やっときれいに咲いたのです

誰よりも先に
あなたに見せたかったのです

窓辺に置きます
知らない間にそっと置いて帰ってきます

気がついてくれるでしょうか
手に取って　あゝきれいだと言ってくれるでしょうか
それとも・・・・・

おぼえています　あの日のこと
小雨の中のすれ違いを
胸が熱く　ふるえたときめきに
これが恋と知らされたあの日を
あれからずっと　あれからずっと
あなたを想って泣いてた

この花は私です
やっときれいに咲いたのです

初恋なのです
どうしてもあなたの胸にとどけたいのです

明日の朝窓の外に立ってみます
もしも私の花が枯れていたらあきらめます
そのかわり
私のことが好きなら・・・・・

私の気持ち　わかるのなら
可愛い花と言ってほしい
それをそれを　信じて待っている
涙もろい近ごろの私よ
窓辺の花は　窓辺の花は
あなたを想って咲いてる

「この花は私です」

忘れないフレーズです。

さて、他の人がこの曲をカヴァーしたらどうなっていたでしょうね。

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