ちあきなおみ　四つのお願い　ファーストアルバムのタイトルになった曲

デビュー4曲目の『四つのお願い』は、ちあきなおみが念願だった第21回紅白歌合戦への初出場を果たすことができました。
しかし、後年、本人はこう語っています。

　『雨に濡れた慕情』はデビュー曲とした良かったと思っていたのですが、『四つのお願い』をいただいて、こりゃダメだ、 これで私も終わりだと思いました。
私は根が暗いせいか、こういう明るい曲は駄目なんですよね。

微妙なんですね、この業界は。
確かに当時彼女のイメージとのギャップを感じていた感はありました。
まぁ、この発言、彼女らしいなとも思えます。
強い主張はしないけれど正直なんでしょうね。

コロンビアから「ちあきなおみ全曲オリジナルアルバム」に収録された曲で、アルバムタイトルにもなりました。
そしてシングルカット。
本人の意に反して、4月に発売された『四つのお願い』はヒットします。

続けて8月には『Ｘ+Ｙ＝ＬＯＶＥ』を発売して、2曲連続でヒット作が生まれ、ちあきなおみは紅白歌合戦以外にも多数の賞を手にしました。
また周囲も同様で、作曲家、プロダクションもスケジュールがびっしりと入る状況でした。

さて、本人はどう思おうと、自身の歌手としての地位を固めた1曲だったのです。

特集：ちあきなおみをもう一度

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