十七の違った泉質の温泉を味わう 箱根十七湯

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十七の違った泉質の温泉を味わう 箱根十七湯

箱根温泉は神奈川県足柄下郡箱根町にある温泉の総称です。
箱根火山の麓から中腹まで、あちこちに温泉街が点在しています。

箱根火山が30万年の年月をかけて、カルデラや温泉を生んだ箱根の温泉の開湯は奈良時代。
街道や電車など交通機関の整備と共に、人気の旅先として発展してきました。

江戸庶民が“温泉”を”観光”として発展させた「箱根」は、現在では、「都心に一番身近な温泉郷」として宿泊利用者数が全国一位の温泉リゾートになっています。

江戸時代は五街道の一つ東海道に沿った温泉として繁栄し、「箱根七湯」として知られました。
この頃の箱根七湯は、

箱根湯本(はこねゆもと)温泉

塔之沢(とうのさわ)温泉

宮ノ下(みやのした)温泉

堂ヶ島(どうがしま)温泉

底倉(そこくら)温泉

木賀(きが)温泉

芦之湯(あしのゆ)温泉

開湯は古いが街道から大きく外れていた
姥子(うばこ)温泉を入れて、

「箱根八湯」と呼ぶ場合もありました。
箱根八湯に次の9つの温泉を加えて、「箱根十七湯」と称します。

小涌谷(こわくだに)温泉

強羅(ごうら)温泉

大平台(おおひらだい)温泉

宮城野(みやぎの)温泉

二ノ平(にのたいら)温泉

仙石原(せんごくはら)温泉

湯ノ花沢(ゆのはなさわ)温泉

芦ノ湖(あしのこ)温泉

蛸川(たこがわ)温泉

「箱根十七湯」はその名の通り、17箇所に泉質の違った温泉があり、宿泊施設数、収容定員数、宿泊利用人員数のすべてで日本一です。
目指すのは「箱根十七湯」の全湯制覇。
堂ケ島に2件だけあった旅館がいずれも休業中のため、すぐに現実には難しそうですね。

箱根全山十七湯からは、1日2万5千トンもの温泉が湧いています。
その湧出量は、全国第5位を誇ります。
しかも泉質は、アルカリ性単純温泉、食塩泉(ナトリウム-塩化物泉)、石膏泉(カルシウム-硫酸泉)など約20種類に及び、高度の高い順に一番高いところが「酸性硫酸塩泉」、次が「重炭酸塩硫酸塩泉」、その次が「塩化物泉」、そして「塩化物重炭酸塩硫酸塩泉(混合型)」となります。

泉質による主な効能は

硫酸塩泉
・・・動脈硬化症・きりきず・
やけど・慢性皮膚病
塩化物泉
・・・きりきず・やけど・
慢性皮膚病・慢性婦人病・
虚弱体質
硫黄泉
・・・慢性皮膚病・慢性婦人病・
きりきず・糖尿病
(硫化水素型は、高血圧、
動脈硬化症にも効果があります)
単純温泉
・・・一般的適応症

日本では古くから温泉地イコール観光地として発展し、観光資源に恵まれた箱根はそのリーダー的役割を果たしてきました。
宿泊施設数、収容定員数、宿泊利用人員数のすべてで日本一です。

明治以後、箱根は保養地、観光地としての開発が進みました。
1919年には箱根登山鉄道鉄道線が山上まで達し、さらに太平洋戦争終戦後まもなく小田急電鉄が箱根湯本駅まで乗り入れ、非常に便利になったのです。
直通運転開始後、西武鉄道グループと小田急グループの箱根山戦争の舞台となり、結果多くの観光客が訪れるようになりました。
今では外国人の来訪も多く今後も増加する訪日観光客にはリピーターも出てくることと思います。

日本一の温泉リゾート箱根から
世界の「HAKONE」に
変貌していくでしょう。

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