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ラッセルのファルセット・ボーカルに痺れる
スタイリスティックス 前期
The Stylistics
スタイリスティックスは、1968年に地元フィラデルフィアで活動していたザ・モナークスと、ザ・パーカッションズという二つのヴォーカル・グループが合併して結成されました。
ザ・モナークスからは後に「ミスター・ファルセット・ヴォイス」と呼ばれることになるラッセル・トンプキンズ・Jr.、ジェームス・スミス、エアリオン・ラヴの三人。
そのライバル・グループだったザ・パーカッションズからは、ハーブ・マレルとジェームズ・ダン・ジュニアが集結しました。
1971年にフィラデルフィアでザ・デルフォニックスのプロデュースで成功を収めていた、フィリー・ソウルの仕掛け人トム・ベルがプロデュース、編集、作曲を担当し、アルバム「スタイリスティックス登場」でデビュー。
日本でも当時コアな黒人音楽ファン、ダンスクラブファンにも圧倒的な人気を誇るに至りました。
「Stop,Look,Listen(To Your Heart)」
(1971年P39位)、
「Betcha By Golly,Wow」
(1972年P3位)
「愛の世界
People Make The World Go Round」
(1972年P25位)
「愛のとりこ
I’m Stone In Love with You」
(1972年P10位)
「Break up to make up」
(1973年P5位)
初のアップテンポ・ナンバーの
「Rockin’ Roll Baby」
(1973年P14位、)
彼ら最大のヒットとなった
「誓い
You Make Me Feel Brand New」
(1974年P2位)
次々とヒットを連発して行った裏にはトム・ベルの作戦がありました。
「ミスター・ファルセット」とも言われるラッセル・トンプキンズ・Jr.の甘い歌声を引き立たせるために、ストリングスにエレクトリック・ピアノ、ドラムスとベースによるリズムを加える工夫をしていたと言われています。
「ストップ・ルック・リッスン」
原題 Stop Look Listen
当時のFEN(アメリカ軍極東放送)からの情報が最先端の音楽でした。
ラジオから流れるこの曲は、美しくも切ないサウンドとして大きなインパクトを与えてくれました。
「ゴーリー・ワウ」
原題 Betcha By Golly, Wow
スィート・ソウル全盛の彼らのナンバーであります。
が、ちと頭の部分のメロディラインがほかの曲と違って感じるのは、もともとこの曲が別なアーティストのために書かれた曲だったということが影響しているのでしょうか?
いずれにしてもこのとろけるようなボイスにはやられます。
「ユー・アー・エブリシング」
原題 Star on a TV show
たしか71年のヒット曲ですね。
彼らが70年代前半に活躍した黄金時代ど真ん中の頃。
Bitter sweet love song (ほろ苦い)を歌わせたら右に出るものはいません。
不動のチークタイムスローナンバーでございます。
「誓い」
原題 You Make Me Feel Brand New
フィラデルフィアのスィート・ソウルと言えばこの曲が鉄板ですね。
まろやかなテナーと、ご存じミスターファルセットボイスのラッセル・トンプキンズ・Jrが交互に登場するラヴソングです。
すぐにでも当時にトリップできます。
「ロッキン・ロール・ベイビー」
原題 Rockin’ Roll Baby
スイート・ソウル・グループとしての地位を築いているバラード系が得意なスタイリスティックスですが、彼らには珍しく軽快でダンサブルなナンバーです。
ファルセットボイスは高音なのに滑らかがために、バラード調もポップ調も品性を感じさせるのでありましょう。
実にすんなりと体の中に入ってきます。
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