学校の朝の話題　天才秀才バカシリーズ

朝学校に行くと、「夕べのヤツ聴いた？」「聴いた、聴いた。」。
こんな会話と共に笑い声が教室に響いていました。

文化放送の深夜番組、「セイ！ヤング」の1コーナー「天才・秀才・バカシリーズ」のネタです。
パーソナリティは谷村新司。相方のバンバンことばんばひろふみと投書ハガキを呼んで繰り広げる「劇場」でございました。
ネタの構成はいわゆる三段落ち。

始まりは、番組宛にきた投稿で、谷村新司が番組内で読み上げたところ、ことのほか好評たっだっために同じような投稿が連鎖反応的に集まりだし、ついに番組のコーナーになりました。
コーナーのテーマ曲はなぜか映画「燃えよドラゴン」のメインテーマ曲です。
元々は三波春夫の「おまんた囃子」でしたが途中で変更に。
谷村新司のセイ！ヤングが放送終了しても、他の番組や書籍化されるなど人気は高く維持されておりました。
ネタの内容は概ね下ネタがほとんどで、今思うと放送してよいものかと首を傾げるようなものが揃ってましたね。

ギャグの登場人物も多彩で、
大相撲では、大受、黒姫山、荒勢関のシリーズ。
プロ野球では、パリーグ関係を頭に、田淵幸一、巨人に在籍していたジョンソン、巨人びいきの別所毅彦などなど。
また、ガッツ石松が改めて世に出たのもこのコーナーでしたね。
他にも
「娘18シリーズ」
「俵孝太郎シリーズ」
「お風呂シリーズ」
「ほな、私ゃ○○かシリーズ」
「ああ、○○ですかシリーズ」
など一人の投稿が受けるとどんどんシリーズ化していきました。
当時のラジオというメディア力の偉大さを改めて感じます。

極めつけは、ある時歌手の梓みちよが番組に遊びに来ました。
番組の内容はあまり知らなかったようで、この「天才・秀才・バカシリーズ」のコーナーを傍らで聴いていて、「こんなの放送していいの？」と真剣にかつ大笑いしながら訪ねておりました。
しかしその後彼女もこのコーナーのファンになったとか。
それ以来「梓みちよシリーズ」も花開いたのでございます。

もし、当時のクラスの同窓会で昔の悪友と再開したらまた話題になるものがありました。
こちらです。