スポンサーリンク
箱根発展の先駆的温泉 宮ノ下温泉
箱根七湯の一つ。
標高約420mと箱根湯本駅からはだいぶ標高が上がってきました。
温泉街の中心に建つ和風三層の建物が、明治十一年に外国人専用ホテルとして開業した富士屋ホテルです。
このホテル周辺には、古風な店構えの古美術店などのおみやげ屋があります。
【温泉の歴史】
宮ノ下温泉は自然湧泉が初めて発見されたのは室町時代。
江戸時代には湯治場として発展してきました。
大名などが箱根越えの折りに湯治を愉しんだのでございましょう。
大きく脚光を浴びるようになったのは、19世紀半ばに横浜が開港されてからです。
当時、横浜の居留地に留め置かれていた外国人は、自由に旅行は許可されませんでしたが、箱根までは何とか許可を得ることができ、馬やチェアと呼ばれる椅子型のカゴに乗ってやってきました。
更に外国人が訪れるようになるのは、明治11年に富士屋ホテルが開業されてからです。
同ホテルは、外国人専用であり、国際観光地箱根の第一歩は、ここからスタートしました。
【温泉の特徴】
ノスタルジックな写真館のショーウィンドウを覗き見ると、古い写真がいくつかディスプレイされていることに気が付くでしょう。
この写真に日本有数のリゾート地としての生い立ちやこの街の歴史。
誰もが知る世界の名士達、チャールズ・チャップリン、ジョン・レノン、ヘレンケラー等々、セピア色の彼らのポートレートが私たちに語り掛けます。
海外からのお客様たちは風格あるホテルや街並みにエキゾチズムを抱き、骨董品の立ち並ぶ店に触れては日本の伝統工芸やアートに出会ったことでありましょう。
レトロな写真館、島写真店では「レトロ調セピア写真」の撮影メニューがあります。
自分は世界の名士と並ぶに相応しいと思われる方は、一度お試しになってはいかがでしょう。
この街の象徴とも言える富士屋ホテルは、現在でも当時の重厚な雰囲気をそのまま残しており、異国情緒に浸れる箱根のシンボルの一つになっています。
その富士屋ホテルの別館、旧御用邸「菊華荘」は明治28年、皇室の宮ノ下御用邸として建てられた由緒ある純日本建築の建物と名園です。
今はレストランとして活躍しており歴史に彩られた雰囲気の中で味わう日本料理はまた格別。
一度予約をして伺いたいものです。
今、日本が国を挙げての施策、「ビジットジャパン」による観光立国は130年以上前から始まっていたのでした。
【宮ノ下温泉の泉質】
泉質
○単純温泉、
○アルカリ性単純温泉、
○ナトリウム-塩化物泉(弱食塩泉)
源泉総数: 21
泉 温: 24~96℃
湧 出 量: 1,999 l/min
【おススメの湯】
○ 富士屋ホテル ○
・所在地:神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359
・連絡先:TEL 0460-82-2211
・HP URL:http://www.fujiyahotel.jp/
・特 徴:リゾート地「箱根」の歴史はこの宿から始まりました。
箱根温泉を訪れる際に外すことのできない一軒です。
・オススメP:大浴場、貸切風呂、プールの他、
客室全室が源泉かけ流しの温泉です。
明治の頃から歴史を刻んだ建物は、
そのものが見どころです。
○ 箱根吟遊 ○
・所在地:神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下100-1
・連絡先:TEL.0460-82-3355
・HP URL:http://www.hakoneginyu.co.jp/
・特 徴:恵まれた立地に甘んじることなく、
可能な限りの工夫を凝らした「名旅館」
・オススメP:2002年のリニューアルオープン以来、
連日満室稼働により「日本で一番予約が
取りにくい宿」と称されました。
全館すべてがおもてなししてくれます。
○ 箱根 時の雫 ○
・所在地:神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下416
・連絡先:0460-82-4343
・HP URL:http://www.tokinoshizuku.net/index2.html
・特 徴:お風呂と料理が主役。
全室に効能豊かな温泉を湛えた
檜露天風呂には和のオーベルジュとして
相応しい宿と言えます。
・オススメP:遅い朝食を頂く贅沢。
このプライベート空間は時間
という豊かさをくれました。
スポンサーリンク