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酒は百薬の長
もちろんの事、あなたもこの ことわざ はご存じかと思います。
ただ、このことわざには続きがあるのをご存じの方はあまり多くありません。
酒は百薬の長 されど万病の元
つまり、酒は少し嗜むには薬になるが、扱い方を間違えると、大病に繋がる。
そんな意味を含んだことわざになっています。
周知の通り、お酒には中毒性があります。
中毒というのは、脳が引き起こす症状であり、自然である状態が通常とは異なる状態を中毒という言葉で表現します。
現代では、依存症という言葉で表現されるのですが、
アルコール依存症、ニコチン依存症、
ギャンブル依存症 などなど、
そのモノを摂取、または行っている状態を脳が記憶しており、その刺激を求め続ける傾向にある状態を中毒症状と呼ぶ訳です。
酒は百薬の長
この言葉も、過度に信頼し過ぎると、あなたの人生に大きな影響を与える事態に変貌してしまう訳です。
世の中に万能薬は存在しない。
そんな意味を含んだことわざが、これなのでしょうね。
酒は百薬の長 されど万病の元
では、なぜ?こんなことわざが生まれたのでしょうか?
現代はストレス過多の時代です。
人は毎日生活を送るだけで、多量のストレスを感じる。
そう言われてしまっている時代である事は間違いありません。
そして、病気とストレスの関係というのは、実は、切っても切り離せない関係にあるのです。
胃酸は鉄をも溶かす。
私達、人間の臓器である 胃 は、鉄をも溶かす酸で溢れています。
その酸が直接 胃 を傷めないように、胃には膜が貼られているのですが、ストレスが原因となり、その膜を薄くし、直接的に胃にダメージを与える病気が胃潰瘍と呼ばれるモノです。
ストレスを多く抱える人が胃がんのような病気に見舞われる事は少なくありません。
それぐらい、私達の健康を脅かす存在が「ストレス」という奴なのです。
生活習慣病を引き起こす原因となる事も多々あるでしょう。
ただ、この件に関しては、諸説あり、全てに対して因果関係があるか?
そう問われると、またまだ解明出来ていない。
というのが実情であるにはあるのですが・・・
さて、話を元に戻しましょう。
なぜ? 酒は百薬の長 と言われているか?
その真意ですが、
適量の飲酒は精神的緊張をほぐし、ストレスを解消する作用があると言われています。
脳の中には、脳を興奮させる物質ドーパミンと、興奮を鎮めるセロトニンという物質があり、通常では2つが上手にバランスを取っている状態になります。
ところが、ストレスが溜まり、セロトニンが不足すると、脳の興奮状態が続き、イライラという感情を引き起こします。
日本酒に含まれるアミノ酸の中には、セロトニンを補う物質が豊富に含まれて、興奮を鎮目てくれる作用があると言われています。
また、アルコール物質が脳に達すると、人間が歴史の中で備えた感情を解放させ、本能の部分を呼び覚ますと言われています。
理性・知識・判断 という歴史の中で教訓として学んできた部分が、ほんの少しだけ緩くなる。
という表現をすれば解り易いでしょうか?
知性的な部分が緩くなる事に連れ、大昔、私達人間が本能のみで生きていた頃の部分が、ほんの少しだけ顔を出してくるのです。
※これは、全て脳の中のみで起こっている現象とイメージしてください。
すなわち、お酒を摂取する事によって、本能的な部分が呼び覚まされる為、現代社会で植付けらたストレス物質の解消に繋がる。
という事なのでしょう。
お酒の力によって、ストレスが解消される為、病気になる物質が育ちにくくなる。
また、アルコールは血管を拡張させる効果もある為、適量であれば健康に良い。
そう言われているのです。
もちろんの事、摂取量を見誤れば健康に害を成す事もありますし、社会的に迷惑をかける行為に繋がる事もあります。
酒は百薬の長 されど万病の元
一杯でストレス半分、楽しさ倍増。
しかし、全くストレスを感じなくなった状態は、本能のみの状態ですので、体に歯止めも効かなくなり、さらには健康被害を引き起こす可能性もある。
それらを十分に理解し、上手にお酒と付き合っていくことも、大切である事に間違いありませんね。
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