喜劇役者 伊東四朗
- 2016/5/19
- 伊東四朗劇場
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喜劇役者 伊東四朗
四朗ちゃん、最近世代を超えて支持する人が増えてきているみたい。
地味だけど、ふと気が付くと大きな存在の人だって。
四朗ちゃんて誰かって?
伊東四朗
四朗ちゃんよ。
四朗ちゃんはあんまり自分のことは言いたがらない人だから、あたしがお話ししてあげるわね。
そう、プライベートを話す事を良しとしない人なのよね。
えっ、あたしは誰かって?
そのうちに教えてあげるわよ。
四朗ちゃんは、根っからの江戸っ子。下町生まれの下町育ちなのよ。
その生い立ち
四朗ちゃん、毎日大学の生協や食堂で働きづめでも、舞台に通うことだけは欠かさなかったのね。
軽演劇が好きだったの。毎日のように時間を見つけては通っていたわ。
そんな中で、ひょんなきっかけで舞台に立つようになろうとは。
伊東四朗 舞台に立つ
そんなこんなで舞台役者人生がスタートしたわけ。
でもこれからが大変。いろいろあったらしいわ、花も嵐もね。
劇団時代 女心はわからない
いろいろあったり、失恋も経験した劇団もある時解散しちゃうのね。
四朗ちゃん、結構ショックだったみたい。
やっぱり夢持っていたからねぇ。
東京で大きな喜劇一座になって、日本中で有名になって、宝塚劇場とか新橋演舞場とか、おっきな舞台でやりたかったって。
ところがね、一緒にいた財津一郎ちゃんなんか、新婚で子供で来たばっかりだったからかわいそうだったよって、自分のことより人のこと心配してたところなんか四朗ちゃんらしいわね。
まぁ、この解散が幸か不幸かトリオとしての出発になるのよね。
てんぷくトリオ時代
演芸ブーム、トリオブームって・・・
ブームが来た、とか、ブームが去ったとか・・・
誰が決めるのよね。要するに結果なんでしょうけど。
四朗ちゃんたちてんぷくトリオ、ブームに乗ったおかげかも知れないけど、ブームが去っても残るってことがすごく難しいことも知ってたんだと思う。
そんな中でいろんな夢を持っていたのね。
歌手の人達の憧れが『紅白歌合戦』だとしたら、コメディアンの憧れは『夢であいましょう』だって。
今のバラエティ番組と違って、歌があって、踊りがあって、コントがあって。いろんなものが混ざっているいるのがバラエティ。
いわゆる『ムーランルージュ』のイメージね。
叶わぬ夢ではあったけど、夢を持つことが大切。それが次につながるのね。
演芸ブームからの脱却
四朗ちゃんの口癖にね、「誰かが見てくれている」って言うのがあるの。
ほら、「お天道様は見ているよ」って言うじゃない?
四朗ちゃん、自分から前に行くほうじゃないし、自分からこんな役やりたいって言うほうでもない。
周りのプロデューサーの人とか監督さんとか、そういう人たちが四朗ちゃんを見ていて、「今度こんな役をやって下さいよ」って持ってくるのね。
自分じゃわからないけど、他人だからこその評価ってこと。こっちのほうが間違いないのよね。
テレビやドラマに引っ張りだこ
ちゃんとやっていれば誰かが見ていてくれる。
それが実って表舞台に出られたけど、いいことばかりじゃない。
つらいこともあったわよね。
てんぷくトリオ 19年目の解散宣言
四朗ちゃん、ピンの仕事が多くなってきたんだけど、良い相方ができたのね。
いくつかの番組をやるたびに、どんどんパワーアップして。
まぁ、この番組は四朗ちゃんを語るのには外せないわ。
ベンジャミン伊東と小松の親分
四朗ちゃんと政夫ちゃん、コンビじゃないのに息がピッタリ。
それだけじゃなかったの。一気に才能が出たのかしら。
四朗ちゃん、舞台では笑いを取ったら一度引くタイプだったのに、ドンドン前に出て行ったわね。
見ごろ!食べごろ!笑いごろ!キャンディーズとの共演
キャンディーズには一目置いていたわ。
小松政夫ちゃんも「キャンディーズは、自分たちでもアイデアを出して取り組んでいた」って言ってたし、四朗ちゃんなんかベタ誉めで、「アイドルで真剣にコントをやっていたのは、あとにも先にもキャンディーズだけだ」って言ってたくらい。
こんなハチャメチャな番組の後、どうなっていくのか心配だったけど。
国民的ドラマ「おしん」
シリアスな役者っていう新境地を開拓したし、世界に「あの顔」がお披露目になったことは、本人もびっくりしたでしょうね。
でも、喜劇役者としての本分は忘れていなかったわよ。
三宅裕司との出会い
一期一会って言うけど、素敵な出会いは未来永劫続くものね。
伊東四朗一座旗上げ
三宅ちゃんは四朗ちゃんと結構歳が離れているのに、よっぽど合ったのね。
お互い喜劇役者同志でね。気の通うところがあったんでしょうね。
そんで、テレビに舞台に大忙しだったけど、「あの顔」でCMでも人気が出るとは、本人も思わなかったでしょうね。
テレビCMでブレイク
いつも明るい面や、笑いが絶えないお芝居を見せているけど、実は根はすごくまじめ。
常にどうあるべきかを考えているわ。
知られざるまじめな一面
あたしね、そろそろいいと思うんだけど、四朗ちゃんが勲章をもらっても。
紫綬褒章かなんかでさ。
でも四朗ちゃん、「俺には似合わないよ」って言うかもね。きっと言うわよね。
ま、あたしの夢なんだけどね。
そろそろあたしのことを話してって?
別に名乗るほどの者でもないけど、隠すほどの者でもないか。
あたしの名前はね、
ジルディよ、知ってるでしょ。
ジルディ・マンボツイスト・バンプ。
出典:YAHOO知恵袋
特集:伊東四朗劇場
参考文献
『笑うふたり』 高田文夫 中央公論社
『この顔で悪いか!』 伊東四朗 集英社
『この顔でよかった!』 伊東四朗 集英社
『70年代カルトTV図鑑』 岩佐陽一
『喜劇人に花束を』 小林信彦 新潮文庫
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