双子のプリンセス 豪華客船に秘められた日本の技術 プリンセスクルーズ

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プリンセスクルーズ

今はクルーズツアーがブームと伺います。
いわゆる豪華客船の旅というやつですね。
以前はタイタニックはじめとてつもなくセレブの方たちが優雅に世界一周の旅を過ごすものというイメージがありました。

今は比較的カジュアルに利用できるそうです。

2000年2月に日本の造船会社、三菱重工業株式会社が長崎造船所においてプリンセスクルーズ社から客船2隻の建造を受注しました。
一番船を「ダイヤモンド・プリンセス」、2番船を「サファイアプリンセス」と言います。
ほとんど同型のこの船は、総トン数およそ11万6千トン、全長290m、総客室数1,339室と大型の豪華客船でした。

数々の豪華パブリックスペースを持ち、4つのプールやフィットネス、ミニゴルフなどのアクティビティに加え、メインレストランはじめ5つのバーラウンジもあります。
そのほかシアターや野外劇場、免税店など「動くホテル」以上の非日常空間となっています。

また、2014年の改装の折り、日本式大浴場「泉の湯」も設けられました。
客船の大浴場は、初代飛鳥や飛鳥Ⅱにもございました。
日本のおもてなし空間が海上にも出現したわけです。

日本発着のクルーズは6日間程度のショートクルーズから利用できご予算も10万円以内からと利用しやすくなっております。

さてこの豪華客船、すんなり就航できたわけではありません。
2000年に受注した当時は長崎中が喜びました。
久々の大型受注だってのです。

筆者も仕事で訪れた折り、乗ったタクシーの運転手の方がこちらから聞くこともなくも、町全体が活気が帯びた状況を嬉しそうに語っていたものでした。

しかし、様子は一変します。
2002年10月、テレビに映った船舶火災の様子を何気なく眺めていた時、何やら見覚えのある映像。
そう、一番船のダイヤモンドプリンセスが大火災を起こし、真っ赤になって燃えている姿でした。
その後まもなく所用で長崎に行くと、2年前と打って変わって町全体の士気が沈んでいたのを覚えています。

ところが日本の技術とそれに支えられた信頼力があったのでしょう。
一番船のダイヤモンドプリンセスに半年遅れで建造されていた同型船の二番船サファイアプリンセスを急遽ダイヤモンドプリンセスとして改名し、火災にまみれたダイヤモンドプリンセスは大改修工事を施してサファイアプリンセスとして甦ることになったのです。
さぁ、またもや長崎の町は喜びに包まれました。
これぞ日本の力と心底笑顔が溢れていました。

そんなダイヤモンドプリンセスが2004年2月に竣工した式典には街中のみんなが注目しました。
もちろんその年の5月にはサファイアプリンセスも無事竣工しました。

就航前の特別内覧会に招待される機会に恵まれた筆者が、記念に頂いたダイヤモンドプリンセスが描かれた有田町の深川製磁制作の装飾皿は、今も見るたびに当時の様々な思い出を思い起こさせています。

0004.プリンセスクルーズ3

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