ちあきなおみ　夜間飛行　ドラマチック歌謡第三弾

『喝采』『劇場』に続くドラマチック歌謡第三弾として、三たび、作詞　吉田旺　作曲　中村泰士　のコンビが世に出した曲です。
デビュー曲の『雨に濡れた慕情』から、『四つのお願い』『Ｘ+Ｙ＝ＬＯＶＥ』のセクシーアイドル路線までとは違うドラマを歌う『ちあきなおみ』の確立でした。
名曲『喝采』の売上には遠く及びませんでしたが『ちあきなおみ』を連想させるに十分に値する曲でございましょう。

この曲には今までとは違う演出が施されています。
1番と2番の間奏になにやら外国語のナレーションが入っていますね。
どうもフランス語のようです。
より情景を鮮明に見せるための演出として入れらたのでした。

内容は、

　　皆様、まもなく当機はオルリーに到着いたします。

　　パリの夜景をお楽しみください。

　　当機をご利用いただきましてありがとうございます。

　　よいご旅行を。ありがとうございます。さようなら。

ということらしいです。
もちろんこの曲に作られたものなのは言うまでもありません。

飛行機、空港というモノが今ほどあまり身近ではない時代、成田空港もまだ開港したおらず、1ドル360円の固定金利だったと記憶しています。
なので、遠いあこがれはあるものの、「動き始めた汽車に一人飛び乗った・・・」とある『喝采』に、ファンの心理としてどうしても思いが強く入ったように思えます。
いずれにしろ、効果的であるのは間違いないのでしょうが、ちあきなおみの歌唱力に勝る効果はありません。

ちあきなおみは第24回ＮＨＫ紅白歌合戦でこの曲を歌いあげました。
いつまでも歌い継がれたい1曲でございます。