パナマハットの手入れ方法・保管方法

お気に入りのパナマハット、やっと馴染んできたので大切に扱いたいですよね。
パナマハットの扱い方、日頃の手入れ方法とシーズンオフの保管方法をご紹介しましょう。

【パナマハットの扱い方】

パナマハットを持つ時にやってはいけないことがあります。
クラウン（帽子の頭の部分）のくぼみは絶対に持ってはいけません。
パナマハットは草を編んで作られているデリケートな帽子ですので型崩れや破れの原因となります。
被る時や脱ぐ時は、両手でブリム（帽子のツバの部分）を持って扱いましょう。
一度破れたり折り目が付くと、元には戻りません。注意が必要です。

また、パナマハットは、麻に近いトキヤ草の葉を素材として細く裂いた紐を編んで作られています。
酸は繊維が傷めることがあるので、お酢などの酸性のものにはつけないようにしてください。

【手入れ方法】

汗や汚れた部分は、固く絞った濡れタオルで軽く叩くようにして丁寧に拭き取りましょう。

乾いたタオルでパナマハットに付いた水分を充分に拭き取ります。

優しく全体の型を整えます。

風通しの良い場所に陰干ししします。
この時に洗濯ばさみは使用してはいけません。
（タオルを干す台や大きなザルにタオルを敷いた上に置くと良いです。）

【ブラッシングによる手入れ方法】

ブラッシングは帽子全体を軽く撫でるように行いますが、編み目から埃を取り除く際、ブラシを利用します。

スベリ（帽子の内側のふちの部分）にもブラッシングを施します。帽子を掌で優しく支えるように持ち、シワを伸ばすようにブラシを掛けます。

清潔な布を用意し、水またはベンジンで濡らし、きつく絞っておきます。写真のように帽子を持ち、水分を切った布でリボンとスベリを拭います。

軽い汚れがある場合は、一般的な白い消しゴムを用意で軽いタッチで汚れ部分を拭います。
ただし汚れがひどい場合は、帽子専門のクリーニングが必要になります。

【保管方法】

型崩れ防止の為、手入れした後、乾燥剤を入れた専用の箱に収納します。

低温で風通しが良く湿気の少ない場所に保管します。
出来れば低温を保つため、薄い布や和紙等で覆って保管する事をおすすめ致します。

【汚れの予防方法】

予めスベリ（帽子の内側のふちの部分）に布や汗取りテープを貼り付けておくと、パナマハットに汗染みが付いたり、汚れてしまうことを防ぎます。
汗取りテープはこまめに取り替えましょう。

防水スプレーを予め吹き付けておくのも効果的です。
ここで気を付けることは、内側にスプレーすると汗と反応して色が変わってしまう可能性があるので、スプレーは外側にのみにしましょう。

【汚れた時の対処方法】

応急処置として、水と二酸化炭素のみでできている炭酸水で、汚れをやさしくふき取ることをお勧めします。
日常的な汚れでしたら比較的落ちやすいでしょう。後は日常の手入れと同様に乾かします。

①上記の方法で落ちなかった場合、オキシドールと、食器洗い用中性洗剤を1：1の割合で混ぜたものを綿棒につけ、 汚れ以外のところに付かないように注意しながら汚れた部分に付けてください。

②半日ほどおいて、汚れが落ちたら、日常と同様の手入れをします。
（乾かすときは、日常乾かすときよりも少し長めに、半日～1日程度陰干ししてください。）

【型崩れした時の対処方法】

あらかじめ軍手（きれいなもの）など、手袋をはめておきます。

スチームアイロンで帽子から約5cm離したところからスチームを出し、形を整えていきます。
スチームは熱くなっているので火傷にご注意ください。

そのままの状態でパナマハットの蒸気のぬくもりが取れるまで待ちます。
後は、日常の手入れと同様に乾かします。

【濡れた時の対処方法】

乾いたタオルを裏からあて、ドライヤーを約10cmほど離して弱モードで生乾き程度まで乾かします。
（乾かしすぎると繊維が弱くなってしまうので注意してください。）

形を整えて、後は日常の手入れと同様に乾かします。

 

日常から手入れ・保管をきちっとすることで、長くパナマハットとお付き合いしていきましょう。

 

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