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恥をかかないフレンチ 基本的作法からテイスティングまで
【まずは店に行ってみる】
敷居が高い印象のフレンチレストラン。
最近はカジュアル感覚で楽しめる店が増えてきましたね。
しかし、テーブルマナーやコース料理の流れ、ワインのスマートなオーダー方法などいざとなるとわからないことがいっぱいあります。
それだけで足が遠のいてしまうのはもったいないですね。
カジュアルなミドルクラスのフレンチレストランはドレスコードは極端でなければOK。
むしろ服装よりも「場慣れ感」のほうが大切です。
財布の許す限り、いろいろな店に行ってみましょう。
大まかにいうと
・当日の楽しみ方や予算をあらかじめ店に伝える
・店が食事の全体のイメージができる
・初めて訪れる店は、料理の傾向や味付けの特徴を知るためにコースが定番
このぐらいを頭に入れておけばいいでしょう。
【和食とフレンチの最大の違い】
フレンチには統一されたテーブルマナーがあります。 思わず苦手意識が顔を出しますね。
ところが、どんな国のフレンチレストランに行っても通用する共通のマナーなのです。
このマナーがあることが敷居を高くしていますが、明文化されているルールを覚えればよいのだと考えれば気が楽になります。
そんなに複雑なルールではまりません。
寿司や板前割烹のほうが何倍も神経を使うでしょう。
【フレンチの美味しい鉄則】
街には美味しいフレンチの店はいっぱいございます。
そのレベルの高さは世界に誇ると言われていますが、これを「美味しく食べる」技術はと言うとちと心もとないようですね。
フレンチ料理自体の知識と、ワインに対する知識があっても美味しく食べることができません。
そこで簡単なフレンチを楽しむコツです。
「みんなで同じコースを注文する」
この一点!
もし四人がバラバラのコースを頼んだら厨房はどうなるでしょうか。
前菜、メイン、その他でもそれぞれの客に対して四つ以上のフライパンを同時に火にかけ同時に料理していくことになります。
また、提供する時も四人バラバラに出すわけにいきません。
厨房の中でタイムラグを調整するため、出来立ての料理を出せないようになります。
店側にとって、忙しいだけでなく、美味しい状態で提供できないことが残念になります。
また、小さなフライパンで別々に一人前を作るより四人分を一度に作ったほうが味も安定すると言われています。
ここはやはりひとつのテーブルでは同じコースにすべきでしょう。
また、食べる側に於いて最も重要な要素。
料理は何を食べるかよりも、誰と食べるか。
「食卓を囲む、一期一会」は料理を美味しく食べる時に欠かせない思想です。
同じコースを注文して同じ料理を共有する。
「おいしいね」「ワインと肉が合うね」「ソースが香り良い」
などなど、味を共有して話題を共有すること、「一期一会の楽しさ」を共有すること、それが楽しみなのではないでしょうか。
料理は共有しあってこそ美味しくなる。
料理を分かち合い、時間を分かち合い、話題を分かち合う。
そう考えたら、やはりひとつのテーブルでは同じコースをオーダーしましょう。
【ワインの選び方】
これは男性の仕事です。
どんなにワインに詳しい女性がいても、女性がソムリエとやり取りすることは欧米ではありえません。
これはレストランのルールとして覚えておきましょう。
テイスティングも男性の仕事です。
あっ、これも苦手ですよね。
それでは賢いワインの選び方です。
ソムリエと勝負しない。
ソムリエに任せると高いワインを勧められると思わない。
ソムリエの意見を最大限に取り入れる
そこで選ぶときの言葉は
「この料理に合う手ごろなワインをお願いします」
この一言で大丈夫。
銘柄も安心、値段も「手ごろな」と言えば安心。
料理が主役ですので、料理の値段以下のワインでよいのです。
場所によっては「地元のワイン」を頼むのもいいでしょうね。
【テイスティング】
テイスティングは難しくありません。
最初に理解していただきたいことがあります。
レストランで私たちがテイスティングするのは「旨い」とか「まずい」と言うことを判定することではないと言うことですね。
テイスティングの目的はワインの健康状態を確認すること。
つまり、ワインが傷んでいないかチェックすることです。
軽くスワリング(グラスを回してワインを酸素に触れさせること)して、グラスを鼻に近づけて香りを嗅ぐだけ。
これでOKです。
敷いて気をつけるなら、流れを美しく運ぶよう心がけましょう。
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