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大人の作法 ダンディの基本の心得
【作法を身に着ける必要性】
作法はなぜ必要なのでしょうか?
よく言われるのは、「いざと言う時のマナー」の本という類のモノが多くあります。
これが作法の教科書でしょうか?
その手の本の中身には、食事の時の箸の持ち方や冠婚葬祭の時の基本的動作が書かれているでしょう。
さてこの通り振舞えば良いのでしょうか?
学生や社会に出たての若者ならば、最低限の「形式」を知る程度であればそれも良いと思います。
では、50代、60代の大人がそれでいいのかと言うと、それは断じて違います。
本質を知り、なぜそのような立ち居振る舞いが必要なのかを理解すべきですね。
今さら人に聞くこともできず、しかしいざと言うときは突然にやって来ます。
ならば知って理解しようではないでしょうか。
するべきことを後に送るほどの余裕のある年齢ではないでしょう。
思い立ったが吉日、今から知りましょう、身に着けましょう。
【作法の本質】
男の(態度の)評価軸には「涼やかさ」というモノサシが相応しい。
かつてわたくし達が少年の頃には皆が無垢で爽やかな「涼やかさ」を持っていました。
が、それだけであったのです。
歳を重ねていくにしたがってそのその側面が失われて行くものでございます。
ここで大切なのは失われただけだと、そこに残るのは脂ぎった厚顔のオヤジでしかありません。
必要なのは少年時代にはなかった知識や品性、崇高なる精神でしょう。
歳を重ねていく間に、少年時代に持っていた心をこの知識や精神で磨き上げるのでございます。
これがない大人は、社会が失格の烙印を押すだけのこと。
平たく言うと、子供のころからの「しつけ」が正しい大人に育てるのでありましょう。
わきまえることを身に着けるということでございます。
ここを理解せずして形式だけを語ってもすぐに素性がわかってしまうに違いありません。
たとえ話なのでやや話が飛躍しますが、大手のハンバーガーチェーン店には販売用の店員のマニュアルが整備されております。
これさえ守っていれば、高校生でも1週間で店頭に出て一人前の店員として接客することが可能なのですね。
並んでいる客に対し、一律にオーダーを聞き、ほかに「ポテト」や「飲み物」は如何ですかと事務的に勧める。
客の発する言葉に対し、ほとんど対応する答えが用意されています。
しかし。
些細なことでもそのマニュアルに書いていないことが起こると、
「店長、トラブルです」
と、こういう対応になってしまうのです。
一流の店の対応はもちろんこれとは異なります。
どんな客の要望でも失礼になることなく対応してくれるでしょう。
アルバイトの接客と一流店のそれを比較すること自体失礼に当たることはわかっておりますが、説明のためにあえて言わせていただきました。
また、ハンバーガーチェーン店を悪く言うつもりも毛頭ありません。
つまりここで言うふたつの違いはなんでしょうか。
かたや「形式」のみを覚えた場合と、他方「接客の本質」を理解した場合の差であるのはお判りになりましょう。
振り返ってわたくし達を改めて見てみましょう。
どうでしょう。
本質を分かっておいででしょうか。
ならば、やはり今すぐに思い立ったが吉日、今から知りましょう、身に着けましょう。
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